NPO法人バディチームブログ

バディチームは子育て支援・虐待防止・里親支援を目的とするNPO法人です。

事件が続く中で

目黒区の虐待事件、新幹線での殺人事件、足立区・・・と、

ここのところ、私達の日々の活動に直接繋がっている領域の事件が

立て続けに起こりました。

 

そんな日々の中で、現場支援者である子育てパートナーさんの一人より発せられた

「どんな事件も紙一重です」という言葉が響きました。

 

他人事ではないという思いです。

 

事件をどうしたら防ぐことができたのか

警察との連携、児童相談所の体制、

社会的養護を担う人の不足etc

様々な視点がある中で

 

私達の立場からは、適切な時期に適切な支援が入っていればと

思わずにはいられません。

 

適切な時期とはいつだったのか。

 

この両親の子ども時代、

さらにこの両親の親が子どもだった頃、

どこまでさかのぼれば良いのか。

 

20年前近くに起きた事件のルポを思い出しました。

両親と一緒に生活をしながら、段ボール箱の中で

3歳の女の子が亡くなった事件です。

 

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『ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか』

 

何故起こったのか。

 

普通では考えられないような事件でも

どこかでそうなってしまった事情、理由があることを

この本より教わりました。

 

どこかで、家庭に入れなかっただろうか、

適切な時期に、適切な支援が入っていれば

防げることは沢山あります。

 

適切な支援とは、行政や専門家だけが出来る、

ということではありません。

 

生活の中で負担になっているところのお手伝いや

お話を聞くことや

一緒に居ることや

誰もができるような

日々の小さなことの積み重ねが

傷つけ合わずにすむような緩衝材のようになれることがあります。

 

私達は、子育てが大変になっている家庭に伺います。

大変になっているところは、まだまだいくらでも沢山あります。

一緒に活動に参加してみませんか。

 

岡田妙子