今週の新聞記事の中で、
全国児童相談所調査のまとめについての記事が
「虐待の背後 社会的孤立」という見出しで掲載されていました。
虐待の要因とみられる家庭の状況では
「経済的困難」「虐待者の心身の状態」「ひとり親家庭」とつづき
どの事例にも共通するのは、
「社会的支援からの孤立」
面接でじっくり話を聴くうちに
「援助を求めていた」と本心を語りだすこともある
・・・と、読んでいて
もどかしさがこみあげてくるような内容でした。
また、今回初めて調べられたこととして
虐待要因のひとつとして指摘されてきた
「育てにくさ」につながる「発達障害」について
虐待を受けた子どもが、
児童相談所で保護された後で、
「発達障害」と診断されるケースもあり
「発達障害についての知識が保護者になく、
子どもの行動に我慢できなくなり
虐待に至ることがある」という現場の声が書かれていました。
そして親が、自分の子どもが発達障害であるということを知ると
「育てかたのせいじゃなかった」とほっとすることがある、とも。
問題の難しさをあらためて考えさせられると同時に、
また少しみえてきたこともある、内容でした。