また大事な本が出ました。
著者が4歳のときに、お母さんは精神科に通いはじめました。
統合失調症のお母さんとの31年間の日々を漫画で描いた作品です。
統合失調症は、100人に一人の割合で発症するという
とても多い病気なのですが、
そのわりに社会の認知や理解がなく
こういう病気のことについては、学生のころからでも
普通に学校の保健の時間にでも教えてほしいものだとと思います。
また、子どもの虐待の問題や
実の親と一緒に暮らせない子どもたちには、
その背景の半数近くに「統合失調症」や「うつ病」というような
親の病気があるといわれています。
「病気」であれば、問題を考えるときにはまず
病気の理解、治療やケア、という視点が大切になってきます。
このようなコミックのかたちで
「知る」人が広がっていくことは
とてもすばらしいことだと思いました。
著者とお母さんとの、ありのままの日々の様子は感動的ですし
ありのままの日々を書かれた著者は、すごいなと思いました。