NPO法人バディチームブログ

バディチームは子育て支援・虐待防止・里親支援を目的とするNPO法人です。

家庭に入るということ

今日は、わりと多くの現場がありまして
本日が仕事納めとなりました。

今年は何件のご家庭に伺ったのでしょう。
年度末には計算しなければいけないことではありますが・・・。

バディチームでは、家庭に入る子育て支援を柱にしています。

家庭に入る・・・これは結構大変で、緊張を要するところもあります。
まず、地図を見て無事にお家までたどりつけるかどうか。
遅刻は絶対に出来ない、というところから
初めてのご家庭には、かなり早くから現地に着き
30分も1時間も前から近くで時間をつぶして待っている
ということもよくあります。

お母様に、あるいはお子さんに受け入れてもらえるか
失敗はしないか・・・ドキドキです。

もう1年半近く前のこと。
子育てパートナーの研修のときのフリートークの中で
みんなでこの「ドキドキ感」を共有していたときのことです。

一人のパートナーさんが「慣れてきたとはいえ、初めてのお宅の
チャイムを鳴らすときには心臓がバクバクです」と言った後に

「でもね、お家に居るママの方がもっとドキドキなんですよ」と。

事前に詳細の情報がないまま、全く知らない人が家に入り
家にあるものを使って、家事や保育をされる・・・。
家事支援をお願いしていて、その初回には自分が掃除をして待っていた
・・・ということも、笑えないお話として伺ったこともあります。

どんな人が来るのだろう、何をどう伝えるのか
ちゃんと依頼が出来るのだろうか
時間が余ったら?足りなかったら?

確かに、逆の立場にたって考えると
自宅に人を入れるということは
懐が深くないと、なかなか出来ないことかもしれません。

そんなことを思いつつも
そのパートナーさんが、自分が心臓バクンバクと言いながらも
緊張しているママのことを思っていた、ということに感心していました。

この仕事に限らずに、自分自身に余裕がないときにでも
相手の状況が想像できたり、思いあえることができれば

子育てでも、福祉でも、医療でも、
もっと変わっていくことができるのだと思います。

コンクリートとか、人とか言う前の
今、失われがちな大事なところだと思います。

それはなかなか出来ることではありませんが、
自戒もこめて、日々向き合っていきたいと
新しい年を前に思っていました。

それと「忙しいは心を亡くす」ということにも
気をつけないと!とこれもまた自戒をこめて・・・。

良いお年をお迎えください。

(スタッフO)