NPO法人バディチームブログ

バディチームは子育て支援・虐待防止・里親支援を目的とするNPO法人です。

スタッフHの日記 「基礎講座 7・8」

4月27日(日)は基礎講座の4月開講クールの
最終回が開かれました。

午前の部は、港区立港南小学校で
知的障害学級の担任を務める小島久昌先生

「障害のある児童の理解と支援のポイント」と題して、
自閉症などの発達障害を中心に、
それを抱える子どもやその養育者に対する支援のポイントを
講義していただきました。

学習障害(LD)や注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、
また自閉症などの障害は、それと診断するのが非常に難しいようです。
しかし、特に支援者にとって重要なのは「どの障害なのか」よりも
「どう困っているのか」である、というお話が印象的でした。

「障害」は成長のひとつのあり方。
それを持たない側の枠組みをあてはめてしまうのではなく、
その子の成長にゆっくり、じっくり寄り添うことが
重要なのかもしれませんね。


午後の部はバディ・チームの岡田妙子代表。
「養育者の精神的な不調に向き合う」。

「子育ては大変」ということがこれまで正しく理解されてこなかったこと、
それによってパートナーや親など<周囲の無理解>が
養育者にとって深刻な問題であることなどについて、
子育て中の参加者の方の意見も交えながら講義が行われました。

また、育児相談の模擬体験も行われました。
相談者が言葉にした以外の部分(生い立ちや幼少時代の家庭環境など)
に対する「想像力」が非常に重要だと感じました。
それは、そうした背景を「正しく」思い描くことではなく、
「どんな背景があるのかな」と思いをめぐらしてみること。
そうすることが、「寄り添う」ことのはじめの一歩かなと思いました。

好評をいただきました「子育て支援基礎講座」は、次回、7月頃開催を予定しています。

子育てパートナーに関心のある方→子育てパートナーについて