NPO法人バディチームブログ

バディチームは子育て支援・虐待防止・里親支援を目的とするNPO法人です。

バディチームのお仕事紹介③家事援助

バディチームの訪問型支援活動を大別すると育児と家事がありますが、

そもそもなぜ「子育て支援」に家事援助が含まれるのでしょうか。

 

ここで例え話をします。

 

駅のホームには、腰が曲がり、膝の具合も悪そうなおばあちゃんがいます。

とても大きくて重そうなリュックをしょって、両手にいくつもの大荷物を持っています。

おばあちゃんはもう歩くのが難しく、ふらふらしている上に、顔色も悪そうです。

ホームではたくさんの人が慌ただしく乗り降りして、みんなおばあちゃんに見向きもしません。

 

その時あなたはどうするでしょうか。

 

おばあちゃんの腰や膝の痛みを治すことはできないし、

あなたにも次の予定があり、おばあちゃんの家までは付き添えません。

 

あなた自身も腰痛があり、すべての荷物を代わりに持つことや、

おばあちゃんをおんぶして階段を上ることができないかもしれません。 

 

それでも

 

荷物を一つでも代わりに持つこと、

階段ではなくエスカレーターの場所を教えること、

自分が行けるところまで付き添うこと、

おばあちゃんが一息つけるベンチを探すこと、

おばあちゃんの困っていることを聞き、駅員さんに協力を頼むこと、

 

などなど、ほんのちょっとでも、何かしらできることはあるのではないでしょうか。

 

問題をすべて、一瞬で、ひとりで、解決するのは不可能なことです。

それでも、自分ができる形で、まずは相手のために動くことで、

おばあちゃんの抱える様々な「つらさ」の一部分を少しでも軽くできるのではないでしょうか。

 

バディチームの支援の在り方も、このような状況に通じる部分があると思います。

 

子育てにおいても、それぞれの家庭が抱える問題は多様で、

家族の個人的な問題のみならず、社会的な要因も複合的に絡み合っています。

お父さん、お母さんだけではどうにもできないこと、

またバディチームの活動だけでもすぐに解決に導けないことが大半です。

 

しかし家庭内の問題が大きくなればなるほど、そのひずみは子どもに影響していきます。

 

そこでまずは各ご家庭に寄り添い、それぞれの家庭が抱えるたくさんの「荷物」すなわち負担を軽減することが、子育てを支えることにつながると考えています。

 

何が負担となっているか、何を必要としているか、そのご家庭の状況によっても異なりますが、

私は家事をやらせていただくことによって、そのご家族がまずはその日一日、一息ついて気持ちよく過ごせればいいな・・・

「負担」を少しずつ軽くしていくことの小さな積み重ねが、そのご家族にとっての変化のきっかけや糸口の一助になればいいな・・・

と考えて取り組んでいます。

 

家事には特別なスキルや資格、専門的な経験は必要ありません。

 

最も大切なのは、

子どもたちが心身ともに健やかに育てるように、

子育てに不安や悩み、負担を抱える保護者が少しでも楽になるように、

助け合う、支えあう、寄り添う姿勢や気持ちだと思います。

 

子育て支援に興味を持っている方、家事なら手伝えるという方、ぜひ一緒に活動しませんか(^^)/

 

事務局のFでした。

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バディチームのお仕事紹介②送迎

前回の記事でも少し触れましたが、朝や夕方に多い活動の一つが送迎です。

様々なご事情により送迎できない親御さんに代わり、保育園や学童、学校の送迎をします。

 

何よりも安全第一です。

 

転ばないように!

道路に飛び出さないように!

急に走りだしても追いかけられるように!

 

リュック×スニーカーという常に動きやすい恰好で活動しています。

 

ほとんどの場合、朝はご自宅にて出かける支度を手伝うところから始まります。

 

「まだご飯食べ終わってないよ~」

「あれ、靴下が片方ない」

「歯磨きした?」

「忘れ物ない?」

 

月曜日は必ず大荷物!

てんやわんやで支度が整ったところで、「いってきまーす」

 

夕方は学童や保育園にお迎えに行くと、みんな遊びに夢中です。

 

「△△ちゃん、帰ろ~」

「あ、今日は〇〇さんだ」

「え~いまゲームいいところだったのに~」

「見て見て、今日は学童でこんなのつくったよ」

 

冬は身に着けるものが多いので、特に手袋の忘れ物に要注意です。

先生や友達に大きな声で「さようなら」「ありがとうございました」とご挨拶。

 

お花や虫、電車など目に入るものになんでも興味を示す子、

 

途中で疲れておんぶをせがんでくる子、

 

日常のあんなこと、こんなことをお話ししてくれる子、

 

人見知りしてしまう子、

 

散歩中の犬を見かけると、なでずにはいられない子、

 

足の速さを自慢したくてつい走ってしまう子、

 

…などなど一言で送迎といっても、子どもを通していろいろな発見や癒し(時にはヒヤリ)がある時間でもあります。

 

子どもとのふれあいを楽しみながら、責任もって無事に送り届けられるよう、今日も東京のあちこちでパートナーさんががんばっています。

 

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バディチームのお仕事紹介①

家の近所で梅が咲いているのを発見し、 春の訪れがますます楽しみになりました、事務局スタッフFです。

寒暖差が激しいこの頃ですが、皆さん体調はいかがでしょうか。

 

さて「子育て支援」「虐待防止」「ホームヘルプサービス」など興味はあるけど、実際は一体何してるんだろう…と気になる方、いらっしゃるのではないでしょうか。

バディチームが普段どのような活動をしているのか、ちょこっとずつご紹介していきたいと思います。

 

①夕食づくり

お仕事で帰りの遅い親御さんに代わって保育園や学童にお迎えに行き、しりとりしたり、今日は何して遊んだの~?とお話したりしながら家に帰ります。

 

宿題や明日の支度を見守りつつ、手伝いつつ、夕食づくりに取り掛かります。

だいたい冷蔵庫の中にあるもので作りますが、時には買い物に行くこともあります。

 

やはりオムライス、カレー、ハンバーグは子どもに大人気のメニューですね。

自分がつくった夕飯を「おいしい!」と食べてくれると、とても嬉しくなります。

逆にあまり食べてもらえないと、「おいしくなかったかな?好みじゃなかったかな?」とちょっぴりへこみます。

特に食の細い子や好き嫌いの多めな子にはどうしたら食べてもらえるか、毎回試行錯誤です。

 

某有名レストランのオムライスのように、切って開くとふわっとろ~と広がるオムレツを作れるようになりたい!と思う今日この頃です。

 

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3月4日(土)里親の説明会【バディチーム公開講座】

「里親についての説明会」~講演と質疑応答、相談の会~

※里親について関心のある方ならどなたでも・・・
 ご家族で、お知り合いの方などもお誘い合わせの上、是非ご参加ください。
 気軽になんでも相談できる会です

(テーマに関心のある方は、どなたでもご参加できます) 

 

日時: 2017年3月4日(土)14時~16時

場所: 飯田橋ハイタウン集会室(飯田橋駅より徒歩5分)

    新宿区下宮比町2-28

    ⇒地図

 

講師: 鎌田 真伍
    一般社団法人 東京臨床心理士会( 東京都里親支援機関)
    里親委託等推進員(品川児童相談所)

 

講座内容〇社会的養護が必要な(実の親が育てられない)子どもたちについて
    〇里親とは(里親制度)・里親の実際・里親支援について
    〇質疑応答 〇個別相談 等

 

⇒お問合せ・お申込み